製造業向け画像認識AIの「フツパー」、制服管理サービスの「モビカ」と共同開発によるリユースAI検品システムを開発、繊維業界におけるSDGsを推進

開発の背景
衣料品がごみとして排出された場合における再資源化率は5%程度といわれており、その廃棄される衣料品は年間で約48万トンにものぼると言われています。
その数値を大型トラックに換算すると、毎日約130台分の衣料品が焼却もしくは埋め立てされている計算です。
衣料品のリユース業界における目視検査は属人的な判断となっており、従来の「汚れている/汚れていない」等の画一的な判断ではなく、汚れや破れなどを数値化することによる、
無駄な追加発注の抑制と再利用可能なユニフォームの発掘をすることで廃棄量の減少および企業の経費削減を貢献するシステムの開発を実現するべく、今回のプロジェクト実施に至りました。
開発内容について
「movika eye」は画像認識AIとベルトコンベアの自動搬送による、業界特化のリユース自動検品システムです。
⻑年、⼈間の⽬視に頼らざるを得ない検品作業でしたが、近年よりきめ細かな汚れやキズなどの判断が求められるケースが増加したことに加え、お客様や業界ごとに異なる品質基準を満たす新しいシステムの導入が必要不可欠でした。
今回、モビカとの共同開発により、これまでの業界を刷新する衣料品に特化した画像認識AIを構築いたしました。
上記により属人的な判断基準ではなく、汚れが数値化されることによる「再利⽤できる制服の発掘」、⼈間の⽬視では難しい良品・不良品の判定を、AIの明確な基準に従い良品・不良品の判定を振り分け、搬送するプロセスの開発に成功いたしました。
日本全体における人手不足に対し、適切な部分においてAIシステムの導入を実施しリユース業界における付加価値を生み出しながらも、ユニフォームAIの構築を今後も拡充、サービスを提供することで業界全体の貢献につながる新しいイノベーションを生み出します。