Usecase

導入事例

検査アルゴリズム開発、“一から”より速く――オーダーメイドの品質に、AIという一手

大阪の地で、外観検査装置を一台一台オーダーメイドで仕立ててきたメーカーがあります。株式会社ヒューブレイン様です。画像処理ソフトも自社開発というこだわりを貫いてきた同社が、外観検査装置へのAI導入にあたって選んだのは、自社で一からAIを学ぶ道ではありませんでした。メキキバイトSDK※という選択肢でした。

※メキキバイトSDKとは、外観検査AI「メキキバイト」のAIモデルを自社製品・システムに組み込める開発者向けの製品です。詳しくはメキキバイト製品ページをご覧ください。

今回は、技術営業を担当されている藤井様に、オンラインでお話を伺いました。

大阪本社 システムエンジニアリング部
副部長 藤井 様

導入前の課題|自社開発へのこだわりと、AIという未知数

ヒューブレイン様は、照明・画像処理・搬送技術を自社で磨き上げ、電子部品から半導体、医療機器まで幅広い業種の検査ニーズにオーダーメイドで応えてきたメーカーです。自社製品「Hu-Dra」も、そうして積み上げてきたルールベースの画像処理エンジンでした。

「多機能画像処理エンジンHu-Dra|株式会社ヒューブレイン」

しかし近年、外観検査装置の新規引き合いにおいて、AI検査の話題が出ないことの方が珍しいほど、市場の意識は変わってきていました。Hu-DraにAI検査機能を組み込む案も社内で検討されましたが、簡単には踏み切れなかったと藤井様は振り返ります。

すべてを自社の手で仕上げてきたからこそ、成否の読めないものに時間を投じる判断は簡単ではなかったようです。

導入のきっかけ|銀行の紹介から始まった、補完し合える関係

きっかけは銀行のビジネスマッチングでした。フツパーも本社を大阪に構えています。

ベンダーを選ぶというより、共に手を動かせる相手を探す感覚に近かったといいます。

導入プロセス|一枚一枚の手間から解放されて

導入プロセスでは、メキキバイトSDKを通じてHu-DraからAIを呼び出す形で検査機能を実装しました。特に助けられたのは、画像アップロード時にまとめてラベルを付けられる機能だったそうです。

不具合の修正や、実装に必要な機能追加についても迅速に対応してもらえたといいます。

導入後の効果|「断然早く」――提案力という成果

AI検査機能を自社製品に組み込んだことによる変化は、開発スピードだけにとどまりませんでした。

形が不安定な金属の電子部品(ロウ付け部分)など、ルールベースでは判定が難しかった検査領域にも対応できるようになり、人の目に近い柔軟な検査を製品のオプション機能として提供できる体制が整いました。

今後の展望|オーダーメイドの引き出しを、もう一つ増やす

ヒューブレイン様にとってAIは、既存の技術を置き換えるものではなく、顧客ごとの要求に応えるための新しい引き出しの一つになったようです。

――そう笑いながら語る藤井様の言葉には、確かな手応えがにじんでいました。

一つの技術にこだわらず、必要な力を組み合わせて品質に応える。その姿勢は、これからも変わりません。フツパーもまた、伴走者としてその歩みを支えていきます。

(本内容は2026年3月に取材した内容です)

社  名:株式会社ヒューブレイン
創  業:昭和62年12月
事業概要:画像検査装置の開発・製造・販売
社員数 :57名
会社HP :https://hu-brain.co.jp/